未来への光(ED後模造)
第一話『プロローグ』
あの日、俺もアッシュもいない成人の儀が執り行われていた日、俺はローレライ意思によって再び地上へ戻った。
正直に言うと、今でも記憶が曖昧としていて、ハッキリしない部分もある。
ただ、何となくだけど・・・意識の何処かでホドを見ていた。
そして、いつも頭に響いていたローレライの声がユリアの譜歌へと変わり、譜歌の歌声がティアのそれへと変わった
・・・と思うと、急にまた頭に声が響き亘った。
ルー・・・ルーク・・・
・・・なたに・・・命ず・・・
今・・た地上に降り立・・・
我が・・・を・・
「!?
・・・ここは・・・」
タタル渓谷。
幻想的に浮かび上がる、花の色を確かめるように指を伸ばすと、どこか自分の冷静な部分が、手が透けて見えないことに驚きを感じていた。
また、ティアの譜歌が聞こえてくる。
「・・・。」
俺は、その声に引き寄せられるかのようにタタル渓谷を進んだ。
「ルーク!!」
驚きと喜び、そして少しの悲しみとともに俺は、仲間との再会を果たした。
続く
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